mh

F-16のmhのネタバレレビュー・内容・結末

F-16(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「トップガン」フォロワーを思わせるジャケと邦題だけど、中身は「パニック・イン・テキサスタワー」みたいなサイコサスペンス。アメリカ軍の航空基地を舞台にしたテレビ映画。
新人教育をしなければならない教官が危険な飛行をするので、精神的に疲れているのかな?と、思ってると家族を皆殺しにする。家族を殺すまえに銃口をくわえるシーンがあってそれも効いてる。
精神を病んだ理由は家庭にあるかもしれないと想像させるどまりでこれといった原因は最後まで語られない。
だれでも殺すマンと化す我らが主人公もかっこいい。
過激な思想に取り憑かれた主人公は、ラスベガスに集まるようなゴミを一掃するために核兵器を手に入れる。被爆しながら兵器に細工するあたりは「合衆国最後の日」や「太陽を盗んだ男」を彷彿とさせる。赤いパイロットランプがだんだん青くなって、最後のひとつが青くなって細工に成功したという説得力がすごかった。
地球をきれいにするために、核という汚れた力の手を借りるという矛盾が不気味でいいね。
空中戦が大迫力ですごいんだけど、これは「アイアン・イーグル」をそのまま流用しているとのこと。
挑発したら乗ってきてくれて、撃墜して白い閃光に包まれてエンドだった。
テンポいいし、サイコパスも描けてるし、展開面白いしで、これはめちゃくちゃ当たりでした。
戦争映画というより、陰謀論ものというほうが近いかな?
面白かった!
mh

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