皿もげ

リリーのすべての皿もげのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
3.5
2回目の鑑賞。
世界で初めての性適合手術を受けた人と家族の話ということで、以前に見たことがあったが、主演のエディレッドメインの美しさをもう一度見たいと思い、見た。
音楽、映像、全てにおいて静かで、美しい。
印象的だったのは手術を受ける前、最後に男の姿になった自分を見つめるリリーのシーン。
本当の自分に会いにいくための、生まれた時の自分へのさよなら。
セリフはなく、リリーの(アイナーの)表情がいろいろを物語っていた。

いやあ、わたしは身体も性自認も女なので、その気持ちはわからないのだけれど、こころとからだの不一致は筆舌に尽くしがたいものだろうと思う。
いわゆる一般的な夫婦だったのが、彼(彼女)の性自認によって、ものすごい葛藤の中、人どうしの愛にかわっていくさまにはぐっときた。
LGBTQ、いろいろな性がある、ということが最近になって知識を得られるようになってきた。
どんなひとでも自認の性を全うできるような世の中になってほしいと思う。

(実話を調べたが、実際には子宮まで移植したそうだ。すごい。)
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