あさのひかり

リリーのすべてのあさのひかりのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.3
リリーがあんまりに乙女で刺さりまくり。ちゃんとちょっとずつ自分が似合うもの分かっていってる。そんな些細な気付きの積み重ねで知る女性としての喜び、分かるー。ゲルダの複雑な思いも刺さりまくり。リリーへの共感もありつつも、やり過ぎると今度は自分自身の思いに背くことにもなる複雑さ。女性として生きること、みたいなことにめちゃくちゃ心当たりありすぎてもう・・もちろん二人の演技のぶつかり合いがすごすぎるんだけど。

そんな感じで観るの体力いったけど、一方で灰色の美・・パリの街とデンマークの室内。特にデンマークの室内は、行きたいのにコロナで行けず図録だけ取り寄せたデンマークの画家、ハマスホイの絵そのもので、やっぱりデンマークの室内あんな感じなんだ・・デンマークの美・・女達の衣装だけじゃなくてこちらも眼福!って別の意味でも、こっちも刺さりまくり。そんな感じで、とても濃密、だから観賞後は疲れた。
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