今でいうトランスジェンダーが自分を取り戻す映画です。
100年近く前のデンマークが舞台。
風景が美しくて、古い街並みもとても情緒溢れてました。
こんな時代だから、LGBTなんて言葉も理解もなくて、本人すらも自分がおかしくなったと。
自分の性を意識して理解して悩むまでの過程がすごく丁寧に描かれていて、とても感情移入できました。
最初はぎこちない女性らしい仕草もだんだん本当に女性になっています。
なにより奥さんの辛さが見ていて辛かった。
愛する旦那が女性になっていって少しずつ女性として見てくれなくなって、それでも愛してるから理解しようとしても感情が上手く追いついてくれない。
あぁ、辛い......
何作かトランスジェンダーを扱った映画も観ましたけど、これは秀逸でした。
素敵な、悲しい映画でした。