とりあえず、ゲルダ(奥さん)が凄すぎ。
自分が愛した夫が段々消えていってしまって、自己中とも言えるリリーに変わってしまうのに、そのリリーすらも心配して、愛して?こんなにもあの時代にリリーに寄り添ってあげられる人はいないだろうなって。ゲルダがいなかったらリリーは幸せになれなかっただろうなって思った。
ただ、リリーもゲルダの芸術家としての飛躍のきっかけとはなったからビジネスパートナーとしては良かったのかな〜。
あと、最後の風で飛んでいくスカーフをそのまま飛ばせてあげるゲルダが、"ゲルダ"を表現するシーンとしてぴったりで印象的だった。
あまりにもアイナー側で映画観れなかったけど。
アイナーは時間が経つにつれて本当に綺麗になっていっていたわ。
自身の中に存在するもう1人の自分を見つめ続け、奇異な視線を向けられ続ける中、自身を貫いたアイナーのお陰でトランスジェンダーの認識を広めることとなり多くの人を救ったんだろうなって思いました。
映画の感想とは直接関係ないが、
最後のリリーの故郷を訪れるシーンを観て思ったのが、
最近は科学の発展でいろいろな場所の風景や動画をいくらでも観れるようになり、経験、知識の面ではとても豊かになったが、
実際に場所を訪れた時に感じる感動とか感じにくくなってしまったと個人的には感じていて残念に思った。とてもステレオタイプな考えではあるが。