3週間ほど前に試写で鑑賞して以来、少しずつ書いていた『リリーのすべて』（トム・フーパー監督）にまつわる文章を「messy」に掲載させていただきました。
本作は映像、衣装、美術（とエディ・レッドメイン 笑）が特に注目されており、その美しくもわびしい世界観は、理解しきれない他者への絶望と、それでも自分として生きるしかない個人が他の個人に寄り添い、支えようとする愛の献身が投影されているようで、すばらしい映画です。
加えて、わたしがこの4年間取材しているMtFの当事者の在り方にも通じる、きめ細かなリサーチのもと作られたトランジション映画として画期的な点にも刮目しました。
それに則してでしょうか、日本の配給会社から、本作のメディアでの取り扱いについて用語使用に要望がありました。
しかし、対して翻訳字幕における違和感があり、そのあたりにもふれています。
長年気になっていた、現実とは異なる、フィクションにおける「男／女言葉」の使い方についての疑問ですが、改めてきちんと考えなければと、自分の力の足りなさを思いつつ、執筆しています。
http://mess-y.com/archives/28284
