とぅー

リリーのすべてのとぅーのレビュー・感想・評価

リリーのすべて(2015年製作の映画)
4.0
きっかけ
この映画には、デヴィッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に主役として出演しているエディ・レッドメインがきっかけで出逢いました。容姿端麗でしなやかな演技をする方だなと思い興味が湧き、他の作品を調べてみたところ、トム・フーパー監督の『リリーのすべて』が目に入りました。あらすじを見たところ、世界で初めての性別適合手術を受けた、デンマークの画家リリー・エルベ(女性名)は実在する人物であることが分かりました。私はその頃看護学校で母性領域を学んでいたためこの映画を見始めるのに時間はかかりませんでした。

感想
実際に観たところ、リリーの容姿や脚本、映像の美しさに見入ってしまいました。一方で女性の性を認識し始めてからのリリーの苦悩な姿を見て切なく思いました。自分はトランスジェンダーではないしヘテロセクシュアルであるためリリーの性感情に共感は出来ませんが、自分が自分らしく生きるための自由を求めることやその為にもがき苦しむことはよく理解できます。自分がLGBTQでなくてもリリーの行動力、人間性、探究心など感心と共感することができると思います。多様性が重んじている今の時代こそ観るべき作品だと感じました。また、妻の葛藤と夫婦の関係性の変化にも注目です。

※ 自分の性を貫いて女性としての人生を獲得したことを尊重し、文中ではリリーと表記させて頂きました。
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