第二次世界大戦時のポーランドを舞台にユダヤ人の少年がナチスから逃れるため様々な人に助けられて生き抜く作品。
個人的には、最初に出会った女性(パルチザンに参加した夫と子供がいる)が主人公に生き抜くには何をすべきかを伝授できたことが鍵だったと思います。
ただし、彼女以外にも助けた人達は本当に素敵でした。ユダヤ人を匿うことは戦時下ではナチスに逮捕させるわけですからまさに命懸けだったんですよね。
また、主人公が生き抜いた戦時下から戦後もポーランドでは反ユダヤ主義が存在してたことを知り、本当に大変な時代を生き抜いたと思いました。
【参照】アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義―ポーランドにおける虐殺事件を糾明する
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義―ポーランドにおける虐殺事件を糾明する
あと、物語とはあまり関係はなかったかもしれませんが、主人公がソ連軍の戦車に乗った際に遠方でドンパチやってる光景を目にしてそれをソ連軍兵士が「あれはポーランド人とドイツ軍が戦ってるんだ」と言ってましたけど、あれってワルシャワ蜂起のことだったのかなと…
ソ連軍が川の向こう側から何もしてくれなかったことをアンジェイワイダ監督作の「地下水道」でも訴えてましたね。