菩薩

十字路の夜の菩薩のレビュー・感想・評価

十字路の夜(1932年製作の映画)
3.5
この作品のエルザが後のファム・ファタール像を決定付けたりしてんのかな?にしてもエッチ過ぎるし、そんな彼女に終始若干窮屈そうなニット素材を着せているルノワールが助平過ぎる(最大限に褒めている)。フィルムが欠落しているらしくザクザクと荒々しい編集になっているが、特に前半の暴れ具合が確かにゴダールが好きなのも頷けるし、終盤の主観カーチェイスがブチ上がる。住まいがたった3件しかない郊外の十字路を取り巻く深過ぎる闇とその中心にいる艶やかな娼婦、化粧をしている途中の彼女に手錠をかけ最後は外してやるメグレ警視が渋い。胸元の傷にこりゃなんだ!って詰め寄るやつ真似したい…。ヤスリの音?とか仰々し過ぎて耳に残る。
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