Anringo

軽蔑のAnringoのレビュー・感想・評価

軽蔑(1963年製作の映画)
5.0
軽蔑っていうのは、
女性に多い感情なのかも。
と考えさせられた。

だから、この映画は多くの男性には理解しがたく、
劇中の男性と同じく、
彼女の変わりゆく心と態度に
なんでなんで??
って、理由を求めるんだとおもう。
言葉で原因の説明を求めて、
解決をしようとする。

でも、きっと、私の解釈では、
軽蔑という女性の気持ちは

なんでこうなってしまったか、
理由はあったけど、
言葉にしたくない、
言葉に簡単にできないし、
言わなきゃわからないなら、
言ったってわかんないでしょ、
聞かれれば聞かれるほど、
もう話したくもなくなってきて、
果てには解決すらしたくもなくなってくる。


というような、
非情で、理不尽で、自己的で、
やっかいな、感情を
映画にしてしまったものだとおもう。

オデュッセイアの引用も
意味不明さを増すのかもしれないし、
周りの多くの人はよくわからないとはなしていたけど、
私はブリジットバルドーにすごく
感情移入できた。

あと、使われてる曲もいいし、
建築的にもすごく魅力的なものが
出てきます。
Anringo

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