みきわめとおる

天の高みへのみきわめとおるのレビュー・感想・評価

天の高みへ(1976年製作の映画)
3.9
神戸元町映画館、元館長のおススメ映画第三弾は、凄まじきアバンギャルドな本作。

シルヴァーノ・アゴスティという監督は初めて知りました。
ヤバい監督屋さんであります。

北イタリアの田舎町にある病院の関係者たちがヴァチカンへ赴き、法王に謁見する。メンバーは14人。ヴァチカンで乗り込んだエレベーターの中で、事態は思わぬ展開を迎える。

殺人。レイプ。カニバリズム。発狂。裏切り。天の高みに行けば行くほど神の不在に
絡め取られていく。

ベルイマンの沈黙。篠田正浩の沈黙。
そして、アゴスティの沈黙。