ダーク魔カスコス

ファイナル・アワーズのダーク魔カスコスのネタバレレビュー・内容・結末

ファイナル・アワーズ(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

🇦🇺ファイナルアワーズ🇦🇺
〜サメ映画見てる場合じゃねえ!〜

あと数時間で人類、というか地球が滅びる時、主人公は何をするのか?というオーストラリア映画。

グリーンランドや2012のような、ド派手な終末映画ではない退屈なドラマだし、とにかく雰囲気も画も暗いし、86分と短すぎて登場人物の交流がものたりないし、めっちゃアンバランスだけど、なんか気になって何度も見てしまう映画🤔

死への心構えをアドバイスしてくれるのと、アンガーリー・ライスがガチもんの天使なのが大好き。

しかし、間違っても鬱な時に見るもんじゃないですね。呼吸困難でフグみたいに陸上で窒息死します。


Blu-rayで出してくれよマジで!8kで!


⚠️以下ネタバレです⚠️


我々には死がいつ訪れるのかを知ることはできません。だから毎日テキトーに生きて、クソサメ映画を貪って、人生を下水に流してるわけです😅

しかし、本作の登場人物たちには明確にタイムリミットが示され、ラスト、主人公の目にはハッキリと終わりが迫って来るのが見えていました。

そんな状況で、いったいどのように生きて死ぬのかを示してくれました。


🎬死ぬ時に後悔することリスト
多くの死を看取った医者(もしくは看護師)が、死が間近に迫った時に患者が後悔することや気にかけることをまとめてくれています。

その上位に来るのが、家族(愛する者)と過ごすことです。

本作は正にそのことを示唆していると思いました。

もちろん主人公と同じく、我々人間の価値観は死を目前にして大きく変わるため、今そんなことを言われても何か毎日の行動が大きく変わるわけではありませんが、これを想定して生きたいですよね。


🎬ローズ
アンガーリー・ライスが素敵すぎて、暗すぎる本作を照らす明かりになってくれました。彼女がいなかったら苦しくて最後まで見れませんよ。

一人ぼっちになってもいいから父親と最期を過ごす決断をしたり、彼女の死の瞬間を描かなかったりと、ラストの描写がなんとなく等身大の子供っぽくなかったんですよね。

きっと大事なことをみんなに教えに来た天使だったんですよ😊


🎬パーティ
あんな乱痴気騒ぎのおっぱいフェスティバルに、マジで子供を参加させて撮影してるの?😳

合成技術がヤバいのか、2013年の倫理観がヤバいのか、オーストラリア人の倫理観がヤバいのか・・

なんにせよ、本人が立派な女優になってくれてよかったですね。


🎬刺さるエピソード
・ロリコン豚からローズを助ける決断をするジェームズ
・一家心中を図って自殺の手助けを懇願するパパ
・気の強い年寄り母さん
・ここは俺の居場所じゃあないことに気づくパーティ(あそこの連中はあんまり好きじゃないけど)
・ローズの終着駅
・見えなくなるまで
・車がオシャカになっても走り続けるジェームズと、彼の最期

どの話も心に刺さるけど、86分は短い。この内容ならもっと見たい。


ゴミサメ映画をヒマがあるなら、家族に会おう!