みぽみぽ

光をくれた人のみぽみぽのレビュー・感想・評価

光をくれた人(2016年製作の映画)
4.0
試写会にて鑑賞しました。

みんな、あいしてるのに噛み合わない。
お互いを愛しているのに、人が人を愛するが故、もどかしい感情がありました。

トムの奥様への愛は献身的で、ルーシーへの愛も本物でずっと一緒にいたいと思うんです。
でも、自分たちがルーシーを愛するように、他にもルーシーを愛する人がいることを知ってしまったから、見て見ぬ振りはできなかったのだと思います。

奥様のイザベルも心身ともに疲れ切っていたときの希望の光がルーシーでした。自分の子供のように愛し、全身全霊で生きている人だと思うのです。

トムとイザベルの視点だけではなく、実母のハナの存在も大きいです。本来、娘と築くはずであった関係や時間を一生築けないのですから。苦しいですね。

愛しているからこそ、憎み、赦し、光を照らしあうのだと、そして希望を見出すのだと思いました。
どこからともなく、ググっと感情の波が自分の中で押し寄せて思わず号泣しました。
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