試写会にて鑑賞しました。
みんな、あいしてるのに噛み合わない。
お互いを愛しているのに、人が人を愛するが故、もどかしい感情がありました。
トムの奥様への愛は献身的で、ルーシーへの愛も本物でずっと一緒にいたいと思うんです。
でも、自分たちがルーシーを愛するように、他にもルーシーを愛する人がいることを知ってしまったから、見て見ぬ振りはできなかったのだと思います。
奥様のイザベルも心身ともに疲れ切っていたときの希望の光がルーシーでした。自分の子供のように愛し、全身全霊で生きている人だと思うのです。
トムとイザベルの視点だけではなく、実母のハナの存在も大きいです。本来、娘と築くはずであった関係や時間を一生築けないのですから。苦しいですね。
愛しているからこそ、憎み、赦し、光を照らしあうのだと、そして希望を見出すのだと思いました。
どこからともなく、ググっと感情の波が自分の中で押し寄せて思わず号泣しました。