ウクレレまさあき

バビロンのウクレレまさあきのレビュー・感想・評価

バビロン(1980年製作の映画)
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もう限界だ。

1980年サウス・ロンドンを舞台に、DJとしてサウンド・システムを操るブルーとその仲間達を描く。
母親からは言うことを聞かない弟の世話を押し付けられ、職場は生意気な黒人は要らないとクビになる。倉庫の向かいの白人からは脅される。不審者として警察に逮捕され、父親になじられ家を出るが、彼女は家に居らず朝帰りで喧嘩。
それでもクラブのDJバトル決勝戦を目指す。
しかし、倉庫が荒らされサウンドシステムは壊滅状態に。“黒人は国に帰れ”の落書き。湧き上がる白人への憎悪。
DJバトル決勝で、全ての感情が歌になる。

ASWADのブリンズレー・フォードがガチで主役を名演にびっくり。ジャネット・ケイは新婦さん役。映画はUKレゲエ版『サタデー・ナイト・フィーバー』な展開、しっかりしてる。

ブリティッシュ・レゲエはこういう風土から生まれたのか。人種差別、貧困の中で揉まれて、曲があんなにクールでタイトになる。ラバーズも。ジャマイカンとは違う背景を見れて目から鱗、音まで違って聞こえてきた。
クラブはバンド演奏じゃなくて、トラックに乗せて歌う。しかもトラックって買うのか。

1st Babylon is Jamaica. 2nd Babylon is England.
バリバリのラスタの教え、久しぶりに聞く。この背景で説得力あった。
Jah Rastafari !

上映後に、石井志津男さん、石田昌隆さん、DJ、花房浩一さんのトークイベント。皆さん想いが強過ぎて、話は噛み合わないけど、懐かしい名前も聞けて面白かった。
『白い暴動』へと繋がったり、サス法の説明もあって聞けて良かった。

帰ってとりあえず先日買ったジャネット・ケイ聴いた。
💿「Live And Direct」探し出して大音量で。

⬜︎2023/02/09 新文芸坐にて
日本での上映権が2月末で切れるので、実質ラスト2の上映。無理して仕事帰り、20:30開始の回では、流石に後半はボーッとしてた。2回目だしね。
サウンドシステムの🔊低音を堪能。満足です。

⬛︎2023/11/3 登録が無いのでここに。
『レゲエ・イン・バビロン』REGGAE IN A BABYLON (1978年/ドイツCOLOR 50分) 📀📀📀レゲエ・ムービー・コレクション DVD-BOX のDisc.3 (BOXのみ)にて。

『白い暴動』見直して、いいタイミングだったので観た。UK Reggae 初期のドキュメンタリー。
『バビロン』『ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語』観た後なので、当時の状況がよくわかる。
Aswad、Steel Pulseが若い。♪Ku Klux Klan、♪ Prodigal son も。