ウーマンパワームーブメントの潮流をモロに受けてか
旧作から主要メンバーを全員性別を女性とし作られたリブート版。
そんなわけで旧作ファンからは結構批判も受けたみたいだが、
結論から言えば性別云々でなく単純にあまり出来がよろしくない。
なんというか全体的にピンチ・スリル感がなくのっぺりとした印象で
結果カタルシスも感じられずなんだかモヤモヤする。
というか新規向けにリブートしつつも
旧作ファンに向けたオマージュをするなら
やるべきことってビル・マーレイを出すことではないよね。
「スカイフォール」でアストンマーチン出したり
「スターウォーズ7」でミレニアムファルコン号を出すように
つまりギミックが重要なんじゃないかなと。
そういう観点でもギミックの使い方が下手だなあと感じる。
もともとコメディだからと言われればそうなのだが、
そのギャグも正直あまり面白くない。
というかせっかく主要キャスト女性にして作ったんだから
女性が活躍する話にすればいいのに。
本作は女性を活躍させるんじゃなくて
男性を馬鹿にする方法を取っており
その手法って観客の男女問わず馬鹿にされてる気にならない?
脚本と演出が悪いおかげで
女性が活躍した”風”の作品になってるのが残念。
だから女性が活躍する映画を見たいなら
『マッドマックス 怒りのデスロード』を観よう。