ひろぽん

ゴーストバスターズのひろぽんのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.3
コロンビア大学を追われた素粒子物理学者のエリンは、幽霊の存在を確信する古き友人の科学者たちと共に超常現象を調査する会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げる。そして彼女たちは、様々な武器を自作してゴースト退治に乗り出していく物語。


1984年の『ゴーストバスターズ』のリブート作品。本来はオリジナルのキャストを再結集した続編の予定だったが、脚本の遅れなどで製作が伸びているうちに主要メンバーの一人、ハロルド・ライミスが死去したことによって続編としての製作の話は流れ、メンバーを一新した完全新作として製作された作品。

ゴーストバスターズの主要メンバーの男性4人から女性4人へと変わり雰囲気がガラッと変わるが、ふざけたノリは全く変わらない。

ゴーストたちが中々出てこないと思っていたが、後半になりマシュマロマンをはじめ色んなゴーストたちが登場するのが良かった。

ストーリーは、ゴーストバスターズの設立までのお話と街を守るというお話が同時進行で進んでいく。オリジナル版で登場した懐かしいゴーストたちがより鮮やかな映像で蘇り、ストーリーも1作目の焼き回しだが、メインキャラの設定だけが違うことで完全に別の作品として観ることができた。

亡くなったハロルド・ライミスと、俳優業を引退したリック・モラニス以外は、オリジナル版のキャストがカメオ出演するという粋な演出が成されており、知らなかったからテンションぶち上がった。オリジナル版を観ている人なら、それぞれどんな役で登場するのか探しながら観ると最高に楽しめると思う。

ゴーストバスターズのメンバーは、中年の女性たちであまり魅力的ではない人ばかりだが、ホルツマン演じるケイト・マッキノンの男勝りなクレイジーな金髪キャラが1番魅力的で輝いてた。劇場でゴーストを初めて捕獲した時に、喜びのあまりアーティストのギターを奪い床に叩きつけてぶち壊すシーンは、最高にロックだった!!

ツナギを着た破天荒な4人の女性たちのバトルシーンはマジでカッコよかった。昔よりも格段にCG映像のクオリティが上がったからゴーストたちもメカも迫力があって良い。ドンドン増えていくメカも、ゴーストバスターズの車が霊柩車を改造したものなのも面白かった。

秘書のケヴィンが脳筋のポンコツなのは笑った。

オリジナル版の基地が登場したりと様々なオマージュがされており、リスペクトが感じられる描写が多々あってホッコリした。

テーマソングのRAY PARKER JR.の『GHOSTBUSTERS』の曲がアレンジされてたり、時代にあった今風のノリノリな音楽が最高に心地良い。

オリジナル版とは違った良さがあってコレはコレで良い作品だと思う。ただ、凄く面白いかと言われると微妙な気がする。
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