346

ゴーストバスターズの346のレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.4
いやぁ。やっぱり自分は保守的な人間なんだろうか…。この映画を単体で評価するなら、それなりに面白い映画だと思うけど、どうしても過去作と比べてしまうから、評価としては低くなる。てか、自分の中で、リブートするぐらいなら、超えてこいよ!という思いが強すぎたのかも。

これなら、ビル・マーレイのせいで、間に合わなかったゴーストバスターズ3のほうが観たかった。だって、面白いものが観たいわけではなく、僕はゴーストバスターズが観たかったのだから。

じゃあ結局、旧ゴーストバスターズの何が好きだったかと言うと、
「かっこいいとこ」
これに尽きる。
そして、なぜかっこいいと思ったかと聞かれれば、こう答える。
「ダサいから」

そう。僕にとって、この裏腹に思える2つの言葉を繋ぐものが旧ゴーストバスターズにはあった。
それは、彼らが周りからどう思われようと自分を貫いていくというとこでした。そりゃ彼らも、賞賛されればそりゃ喜びはするけど、何よりも誰よりも自分たちが最高にかっこいい正義の味方だと信じて戦うから、それが伝わるからシビれるわけで。
だから、この映画が若いイケメン四人組のゴーストバスターズだったらここまで語り継がれる作品にはならなかったと思う。この映画で大事なのは姿形じゃなく、マインドだから。

確かに、雑なシナリオかもしれない。大味な芝居かもしれない。でも、そんなものはどうだっていい笑
あの象徴的なテーマソングが、後押しするように、あのオッサンたちが意気揚々と行進していく姿に心ゆさぶられたのです。それが旧ゴーストバスターズ。

そして、この映画にそれがあったのか?と聞かれれば、どうだろうか。
軽妙なセリフの掛け合いはあるし、過去作を超える迫力もあるけど、全体的に中途半端な気がして。

たぶん、女の子4人はそんなに悪くないと思う。
どれだけ障害があっても、鼻で笑って、意気揚々と行進していく姿がが少なかったことが問題なので、結局は脚本と監督の原因はあるんじゃないかな。
昔のように行動が行き当たりばったりなのはいいけど、気持だけは一貫しててほしかったというか、 なにより、主人公たちの障害になるべき周囲の物語が弱すぎた気がする。

てか、あのクリス・ヘムズワースのエンドロールのシーンを本編に入れてくれれば、まだお馬鹿で突き抜けててよかったのに。だってダサいをかっこいいに変換する大事な要素は勢いだから。そう考えるとクリス・ヘムズワースだけゴーストバスターズしてたな。

と、、色々と言いましたけど、きっとこれ単体で考えると面白いのです。うん。ちょっと自分が過去に執着しすぎたのです。
でも、マッドマックスはリブートでもすごかったけどなぁ。
346

346