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ゴーストバスターズのshihoのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.2
さて、劇場では美女集団が華麗にダイヤモンドを盗む作品が公開されていますが、私はおうちシアター(ただのテレビ)でおばちゃん達が泥臭くゴーストを退治する映画を観ました。

んん…思ってたより楽しめなかったというのが正直なところです。
一番は無視出来ない下品さ。
アメリカの女性はあんなに下ネタを連発するもんなんですかね?
多分違うでしょう。

同監督の「SPY」では同じくメリッサ・マッカーシーが出演していますが、あちらは男性陣の役柄が上品だったからか気になりませんでしたが…。お下品が過ぎるのは私、イヤですわ。
(上司が「俺おしっこしてくる」と言った時に「トイレかお手洗いと言って下さい💢」と叱ったことがあるくらいです。笑)

2時間弱、小ネタで笑わせてはくれるものの退屈に感じ、半分くらいで止めようかと迷いましたが、後半はそれなりにお楽しみシーン(アクション・映像的に)があるのでまぁ良かったかなというところです。
エリンとアビーの友情物語も良かった。

個人的にはホルツマン(ケイト・マッキノン)が一番好きでした。彼女の二丁銃アクションシーンカッコ良かった♡
ホルツマンとアビー(メリッサ・マッカーシー)の子供みたいに無邪気なノリも可愛かったです。大人になっても、いい意味で童心を忘れずにいたいですよね♪

パティがビンタで悪霊払ったシーンは笑った。おぬし霊媒師の素養あるんでねーの笑?

内容的には、理化学的に何やら装置を使って幽霊の世界とこちらを繋ぎ世界を破滅させようと目論む男と、それを阻止せんとするゴーストバスターズ達がストーリーのメインとなっています。

ところどころで日本のホラー作品へのオマージュなのかわからないけど、
あちらの世界と繋ぐ装置の画面は黒沢清監督の「回路」そのものだったし、バルーンに乗り移ったゴースト達が襲ってくるシーンは伊藤潤二のホラー漫画「首吊り気球」みたいだなと思いました。
(製作陣でこれ知ってる人、いたのかなぁ?)

前作のキャラも結構登場してるのでそれなりには楽しめました。
でも初めてゴーストバスターズを観るなら元版(男性版)の方が断然楽しめるし、この監督とメリッサ・マッカーシーで楽しみたいなら「SPY」の方が段違いに良かったと思います。

まぁ、軽く観られる作品としては悪くはないんじゃないでしょうか。
2時間弱は長く感じたけど。

幽霊が見えるからっていじめられて、「こんな世界ぶっこわしてやる」という方向に行ってしまった男を
同じく「幽霊女」と言われたり社会的には認められず辛い思いをしてきた女達が信念と友情でやっつけるという構図は、何かしらメッセージ性があるのかしら。
そこんとこ私は上手く咀嚼出来んかった。女性が強くなった時代だ!でいいのかしら?
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