アキラナウェイ

THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッションのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.4
フォローさせて頂いている方のレビューで、トラヴォルタの生え際が不自然とありましたが。

ほ ん ま そ れ ! !

今はもう、「ありの〜ままの〜トラヴォルタでいようよ〜」と、おハゲをおカミングアウトしてますけど。この映画はヅラですな。

獄中にいた天才贋作画家のレイ(ジョン・トラヴォルタ)は、マフィアに多額の借金をし、裏取引の末に早めに出所する。それは、余命僅かである末期ガンの息子ウィル(タイ・シェリダン)と限られた時間を共に過ごす為だった。借金返済の為のミッションは、ボストン美術館に展示されているモネの名画『散歩、借金日傘をさす女性』を盗み出し、贋作とすり替えるというもの。レイの父ジョセフ(クリストファー・プラマー)も巻き込んだ親子3代による名画強奪計画が実行される。

これは、なかなか他に類を見ないストーリー。
世界的な名画をforger(贋作)とすり替えるなんて、オーシャンズ的で、ミッション・インポッシブル!!

トラヴォルタが画家に見えないけど、大目に見よう。

しかし、この映画はクライムミステリーでありながら、同時に良質な父子のヒューマンドラマでもある。

刑務所暮らしで家を留守にしていた父よりも、祖父との暮らしに慣れているウィル。当然の如く、何の前触れもなく帰ってきたレイに対して反発するウィル。父子の関係はギクシャクする。

そんな中、ランプの魔人(ジーニー)に倣い、ウィルの願いを何でも3つ叶えると約束するレイ。このドラマパートが俊逸で、なかなか楽しめる。

ただ、如何せんバランスが悪い。

ドラマパートに尺を取り過ぎて、贋作を描き上げるパートの時間が(実際の劇中でも)限られてしまい、サラサラっと描いてしまっているのが残念。親子3代で美術館に忍び込む様子も、もっと見たいのに、割とサクサク進んでしまう。

どちらのパートも脚本は良いだけに見せ方の点で些か残念ではある。

ジョン・トラヴォルタ、タイ・シェリダン、クリストファー・プラマーによる、男ばかり親子3代の演技は微笑ましくて好き。

父親に「セックスがしたい」と頼むのは…
絶ッ対無理!!