Donatello

ラスト・リベンジのDonatelloのレビュー・感想・評価

ラスト・リベンジ(2014年製作の映画)
2.4
もし仮に「近年観たニコラス・ケイジの映画で何が面白かった?」と誰かに問われたとすると、結構悩みます。
1分後:まだ頭を巡らせてます。
5分後:『キック・ア…いや待てアレは主演じゃねえ!
10分後:まぁ『ラスト・リベ…うーん…『ゲット・バック』かな…いや待てよ…。

…というくらいの映画です。

白髪のケイジさんなんていうなかなか珍しい見た目ですが、それだけでなくて長年追い続けているテロ犯に執着する引退間近のCIA職員という状況説明である序盤は、そこそこ掴みオッケーだったと思うんですけどもね。

ラスト10分前に終わってたら、もしそこで終わっていたらそれはそれでなかなか深い贖罪の話だな、なんて思っていたんですけどもね。

キタヨコレ。余分な追加シーンが。ラスト10分で台無しにする展開が。

多分多くの人が思ってる事じゃないかと感じるんですけども、あの『タクシードライバー』の、あの『レイジング・ブル』の脚本を書いたポール・シュレイダー監督ですからして、いつかきっと凄いものを撮るんじゃないか。…と期待して毎回ガッカリさせられます困ったものです。

しかも出演作が軒並み駄作扱いのケイジさんとのダブルコンボです。

心配なのは寧ろシュレイダー監督よりケイジさんです。
もう流す涙も枯れ果てました。

こうなったら『60セカンズ』続編でもいいし、『ナショナル・トレジャー』3作目でもいいです。
なんなら宇宙行く?ブラックホール通る?
そんな事を考えて止まない映画でしたので、80分あたりで劇場を出るなり、プレイヤーの停止ボタンを押すなりの準備をした状態でご覧頂くとちったぁマシかもしれないです。
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