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仮面ライダーW(ダブル)RETURNS 仮面ライダーエターナルのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
仮面ライダーWに出てきた“NEVER”なる集団組織を引っ張る謎の仮面ライダー、“エターナル”。

ヒールな仮面ライダーとして実は結構人気がある“仮面ライダーエターナル”、松岡充、大活躍。
ついでに須藤元気オネエも、大活躍。

結構話が入り組んでて面白い。人気な理由が少しわかった。

この“NEVER”は死人に液体注入して蘇生する技術。だから、彼らは基本的に生に対しての希望がなく、自分の存在価値と常に向き合う。
だからいつもハングリーで、下を向いている時間はない。

仮面ライダーWに立ちはだかるのが“ガイアメモリ”で怪人化する生物兵器。

この“NEVER”なる組織はその“ガイアメモリ”に資金争いで負けた組織で傭兵部隊に成り下がりながら、自分たちの性能を誇示し、再び資金と力を手に入れようとしていた。

“ガイアメモリ”に資金提供することを約束したのが財団X。彼らは彼らで別の超能力集団“クロークス”を立ち上げている。

仮面ライダーエターナルに行き着くまでのプロローグ的なスピンオフ映画。

実験兵器と実験兵器と実験兵器の三つ巴。
いったい誰が誰と憎しみ合い、ぶつかり合い、どこに向かえば良いのか。

そもそも松岡充たち“NEVER”は死人であり、そもそも“明日”なんてない。
死人だから感覚や記憶、感情も欠け落ちていくらしい。
それでも、自分の存在価値や明日を見て、先を見る。

ヒールだけど、ヒールなりの覇道があって、見方によったらそれは“英雄”のように見えなくもない。
松岡充、普通にカッコいいし、前回の吉川晃司に負けず劣らずキレッキレ。

彼の生き様、いや、死に様が、“エターナル”、永遠が覚醒する。

エターナルなWに立ち塞がるヒールな仮面ライダーであるのは一面であって、別の一面、つまりこの映画を観るとまた違った魅力を覗かせる。

彼だけではなく、“NEVER”のチームの面々皆がどこか憎めないというか、しっかり個性があり、彼らにしかできないことを為さんとする強い意志と姿勢があって見どころがある。

彼らは彼らの悲しみを背負い、同じく人の金と都合で生まれてしまった生物兵器“クロークス”との対峙を通し、また新たな悲しみと野望を抱く。

「過去が消えていくなら、俺はせめて明日が欲しい。だから足掻き続けてるんだよ。なぁ、死人の俺の方が懸命に明日を求めてるって、一体どういうわけなんだ」

「俺としたことが忘れちまってたぜ、“人は皆、悪”だということを」

これは名言。
松岡充がノリノリだということも含め、エターナル、かっけぇ〜。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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