お話探し

七人の特命隊のお話探しのレビュー・感想・評価

七人の特命隊(1968年製作の映画)
2.5
タイトルが出るまでの冒頭15分、分かり易く手際も良い導入に結構期待値は上がりました。

定番の「七人の侍」型ストーリー。しかし前半での仲間“集め”は完全に省略してお手軽サイズに軽量化。リーダー格がメンバーを1人ずつ「彼は〇〇。 △△が得意だ」と紹介していくが、その手前のアクションシーケンスで既に各々が得意技を披露している為、すんなり飲み込める親切設計。おまけにキャラクターの特徴も「身のこなしが軽い」「爆弾に詳しい」「力持ち」といった具合に、子供向けマンガレベルのシンプルさ。要らんややこしさを排した作りには好感を抱きました。

中盤の目的地に潜入する件は、作戦自体に工夫はさして感じられなくても(騒ぎを起こしてその隙に、ばっかりな気が…)、時折見せる凝ったカメラワーク、高所からの景気の良い飛び降り・落下など、飽きさせない工夫はそれなりに感じられてなかなか楽しめました。

しかし少なからず愛着が湧いた分、後半は個人的にはやや不満。
「こちらの予想を外してくる」意外と言えば意外な展開になるのですが、これが「面白い」「嬉しい」展開とはちょっと言い難く。裏切り野郎が総取りでハッピーエンド…なラストも、単純に後味が悪い。マカロニらしいダーティーさ、と言えなくもないのかもしれませんが…
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