せーや

愛を複製する女のせーやのレビュー・感想・評価

愛を複製する女(2010年製作の映画)
3.5
※パッケージと邦題は
間違ってはいませんが、軽い詐欺です。

レベッカ、9歳。
彼女は海辺にいた。
そして男の子と出会った。
彼の名はトミー。
二人は恋に落ちた。

ドリーマーズでの衝撃デビュー以来
セクシーな役どころの多いエヴァ姉さんが
純愛映画に挑みました。

ですので
エヴァ姉さんに踏まれたい同好会の皆様は
邪念を捨てて御覧ください。

子供の頃の初恋の相手トミー。
12年前、辛い別れを経験した二人。
長い月日を経て再び巡り会う。
しかし…。

「愛」の本質を描いた物語。
SFとはいえど、SF要素はほとんどない。
きっかけとしてSFを使っただけです。

レベッカのトミーに対する「愛」。
それは誠実であり、狂気であった。

そして彼女のとった「行為」。
それは決して自分本位ではなく
究極の愛からくる「決意」だったのだ。

彼女には「罪悪感」もあったのかもしれない。

何をもってして人を愛しているといえるのか。
彼女の愛は、まさに純粋だったけれど
人には決して受け入れられるこてはないだろう。
結末をふくめて。

本気で愛したがゆえ
奇しくもこの決断を、この結果を生んでしまったのか。

あなたならどうするだろうか。
この映画のような技術があったら
あなたはそんな「決断」ができるだろうか。

エヴァ姉さんは
今回は脱がないし晒しません。
しかし彼女が本物の女優であることを
この映画で知ることになるでしょう。

そしてマット・スミス。
映画界ではほとんど知られていない彼。
最近ターミネーターやロストリバーで
ようやく注目を浴びてきましたが
英国ドラマファンにとっては
彼はかなり有名な俳優なのです。
まあ、あとで語ります。

会話と音楽が非常に少ない映画。
だからこそ表情で語る俳優の演技や
ちょっとしたところが印象に残る。
そしてエンドロールが美しい。

さて。マット・スミスですが。

みなさんは「ドクター・フー」という
英国ドラマをご存じだろうか?

遠い宇宙からやってきた異星人「ドクター」が
タイムマシンで時空を旅するドラマなのだが
イギリスで50年以上続く世界で最もご長寿なドラマなのだ。

そのドクターは約1000歳。
自らの体に死の危険が迫ると
体を再生し生き返る不死身の存在なのだ。
今まで12人の俳優がドクターを演じ
その11代目がマット・スミスだったのだ。

彼の独特な語り口、しぐさは
今作で気になった人もいるのでは。
これはファンからすると
まるで「ドクター」なのだ。

去年からマット・スミス版ドクター・フーが
日本でもリリースされているので
気になった方はぜひ見ていただきたい。
9代目、10代目のドクターもリリースされてるので
気に入ったら買ってみてね!

以上、ドクター・フーの宣伝でした。
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