人は何故、クローンを作ろうとするのかコレが本当の理由なんだろうなぁ。
ヨーロッパ映画特有の淡々として淡白で、まるで放送事故のように静かな流れで始まり終わり方も感動ではなく哀愁。でも確かにこれはSF映画で、神の領域に足を踏み入れることへの警鐘を鳴らしていました。
人類はクローンを家畜への転用というオブラートで包んで研究し続けていますが、その元々の目的は一体何だったっけ?ということを振り返らせてくれます。そしてクローン人間の人権問題の課題も宿題として描かれていています。
恋愛、自己愛、子供や兄弟などの家族愛。いろんな愛がありますがこの映画の場合は恋愛だったからクローンに踏み入ってしまったのですね。血縁関係があったらクローンはあくまでクローンであって、本人の代わりにはならない、お人形さん。だから本当に血の繋がった老実母はクローンの息子に対して、、、
モラルを静かに問うあたり、昔のSF映画を観ている気分になりました。