りえぞう

Wの悲劇のりえぞうのレビュー・感想・評価

Wの悲劇(1984年製作の映画)
4.0
劇団研修生の静香が、ある事件に巻き込まれ、スキャンダルの身代わりになる代償に、演劇「Wの悲劇」のヒロイン役を手に入れる。女優を夢見る普通の女の子の揺れる気持ちと、女優としての一歩、大人の女性への成長を描いた物語。
劇中劇と映画本編のストーリーがシンクロしていて、とにかく脚本が素晴らしい!

強引さはあるけど、まっすぐに静香を応援する昭夫が、花束で彼を叩きながら八当たりする彼女に「薔薇の花にしなくて正解だったよ」と言って大きく受けとめるシーン。
大女優の羽鳥翔が、静香の降板を阻止するために舞台からハッタリをかましたり、初舞台で緊張する静香に喝を入れるシーン。
身代わり劇を可憐でしたたかに演じる静香の記者会見シーン…。
印象的なシーンと台詞がいっぱい!
長回しも多く、お芝居のような臨場感があって引き込まれました。

舞台裏の世界と劇中劇の世界で、2人のWomanを演じ分けた三田佳子さんと薬師丸ひろ子さんが見事で、特に大女優・三田さんの存在感が凄かった!
薬師丸ひろ子さんは声と仕草が可愛くて、浴衣姿にはキュンとしました♡

角川映画面白い。
そしてまたしても名曲!
透き通る歌声が切ないラストに合います♪
りえぞう

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