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クイーン:ロック・モントリオール1981のpurity7のレビュー・感想・評価

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こっちに書くのが妥当なのか、「cine sound ver」とされてる方に書くのが良いのかわかりませんけど、なんとなくこちらに。

観たい映画が立て込んでて特に行く気はなかったんですけど、レーザーGTは上から下までフルサイズで映るらしいと見かけて、あわてて時間調整しましたよ。

そんなに詳しくないけど、映画で全編フルサイズ使うやつって無いですよね?逆にこれは左右がトリミングされてるのかもしれないけど、ビル6階分の高さに映し出されるフレディですよ?こんな貴重な機会、見逃せない。普段は後ろの席にするのですが、今回は真ん中のエグゼクティブシートをゲトりまして、満喫いたしました。

ちょこちょこ聴いてはいたけど全曲知ってるわけではないし、このLIVEも録画はしてあるけど見たことはなくて。それでも、最高だった。フレディがあんなに盛り上げてくれてるのにずっと座ってるシケたおじさんと入れ替わりたかったわ!

同期とかないだろうこの時代に、イヤモニ無しで綺麗にシンクロさせるボヘミアンの演出たまらん。あと、サポートも無しの4人だけの演奏だったんですね…普通にテクニックがヤバい。ライティングに凝るのも、今のQALの荘厳なステージ演出に通じるものがあります。そしてWe Will Rock Youの魔改造から始まるの、最高。

フレディ、ピアノ弾く時の左手、変わった角度ですね。あと、ずっと当たり前に思ってたけど、ピアノはなんであっち向きなんでしょうか。タイミング取るのにめっちゃ後ろ振り返ってロジャーを見たりしてたけど、パフォーマンスでピアノに座ったり立ったりをスピーディにするためには、あそこなんかな。マイクを渡す人の緊張感が想像できて、面白かったです。

ピアノでちょろっとコード弾いたり、ちょろっとスキャットしたり、少しずつ匂わせときながらバシッと曲のイントロに入っていくのエモい…「Somebody To Love」とか声が出そうになりました。

そして、たまたまなんですけど、今、私はドラムに興味がありまして、どのライブに行ってもドラムばっかり見ちゃうのですが、このライブのロジャー、やば過ぎてどハマりです。シンバルの高さも特徴的だし、気持ちバチバチに入ったドラミングだし、ティンパニーまで叩き出すし、歌も最高だし、何よりフレディとのアイコンタクトがたまらん。二人、仲良すぎん?バスドラの上に乗ってまで見つめ合ってたよ?ちょっと、フレディ!それ、振動させて音出す楽器やから乗らんといてもろて。あと、これは時代なんだろうけど、タムの底が開いててそこにマイク突っ込んでたのにビックリしましたよ。バスドラに描いてある絵の目に突き刺さる位置にマイクがセッティングされてるのもウケた。

こんなにエモい場面がいっぱいだったのに、メンバーはストレスMAXな状態だっただなんて、信じられないですね。マイアミ・ビーチが取ってきた、お金になる話のために無理くり開催されたLIVEだったとか。BeatlesのGet Back Sessions もそうだったけど、当時はイライラしながら撮影された映像が、後世になって貴重な資料になるんだから、運命って面白い。イライラしてたから「俺は好きなものを着る!」って暴走したフレディのいでたちが、逆にアイコンになって永遠に残るのだから、面白い。
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