セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターの作品情報・感想・評価・動画配信

『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』に投稿された感想・評価

nicoden

nicodenの感想・評価

4.0
社会派の写真家から自然、動物写真家になるまでのセバスチャン転売サルガドの生涯を彼の写真と共に描いていくわけだけど、とにかく写真の力がすごい。
あまり印象に残らなかった。
どうもパリ、テキサスといい、ベルリン天使の詩といいヴィム・ヴェンダースとは気が合わないようだ。
ブラジル出身の写真家、セバスチャン・サルガドのみた世界。彼のモノクロ写真はただただ圧巻で、何度も、何度も涙を誘われる。
ギリシャ語で“フォト”は光、“グラフィン”は描く
光と影で世界を描く人=フォトグラファー
なるほど。ヴィムにもリスペクトを。
【神の眼】

写真家、と言っても撮影対象は様々だ。
戦場や報道、風景や自然、人災や災害、人物や動物、ファッションや美術など。
その中でもモノクロームをベースとし、内戦や難民、飢餓や負の事象、過酷な労働や肖像写真(ポートレート)、それらの報道写真から大自然が齎す恵みへと被写体を転向した著名な写真家がいる。

「セバスチャン・サルガド」

監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド

これは、映画冒頭の引用。
ギリシャ語で“フォト“は「光」
“グラフィン“は「書く」「描く」

なるほど、フォトグラファー(写真家)=光で描く人か。

今作の起点にもなった、ヴェンダースが心を奪われた写真がある。盲目のトゥアレグ族の女性を写した一枚の肖像写真。

通称“青の民族”と呼ばれ、色彩豊かなトゥアレグ族。青は恐らく男性だけだが、女性も色とりどり綺麗な衣装を身に纏っている。TBSのクレイジージャーニーで人気を博した、写真家ヨシダナギも同番組で訪れているので知っている人も多いかと。
だが、サルガドの写真は“モノクロ“だ。それならば何に心を奪われたのか。

「自分のカラー写真を見たとき、私は写真のなかの人の個性や尊厳よりも色に興味を惹かれてしまいました。」

実際に写真群を見ると、サルガド本人の言葉が腑に落ちる。色でしか表現できない世界があるように、モノクロでしか表現出来ない世界がある。黒と白とグレーから浮かび上がる被写体の本質。モノクロだけが持つ極まった陰影と存在感。

「地球へのラブレター」というゾワゾワする副題が付けられているが、遺体や衝撃的な写真も多いので注意。そもそもの原題は“地の塩"だ。

悲劇的で悲壮感溢れる報道写真を撮り続けてきたサルガドが、なぜ被写体を変えたのか。その遍歴を写真と共に辿るドキュメンタリー。

作中で展開される写真の数々には、只々、圧倒され飲み込まれる。但し
一部ではあるが、ものっ凄い欠点がある。その、じーっくり見たい写真にサルガドのご尊顔がオーバーラップしてよく見えない事がある。

サルガドどいて
(キングスマン:GCでジュリアン・ムーアがエルトン・ジョンに言った同じトーンで)
jun

junの感想・評価

4.0
記録

人の愚かさと自然の美しさ。

写真の圧倒的パワー!!!!
もうずっと目が離せなかった!
生育

単なる記録写真に留まらず、凡そ人の一生では収まり切らない世界の果てを捉えた良作。
Leoooona20

Leoooona20の感想・評価

4.3
どこででも再現できるっていうのはすごい大切。俺もそれを目指してるし

ただ、いろんな人をみてて、人に対して諦めてるなることがよくある、から自然によく行くねんけど。まだ屋久島で隠居するには早いから40か50くらいまでは出来る限り頑張りたいと思う。

心折れそうになることあるけど、まぁいつも死ぬ時に後悔しない生き方をしようと心がけてるから頑張れる。





エリザベス死んで、イギリスのテレビとかラジオ聴いてて、旧統治国家を〜みたいなのをすごいポジティブに話しててこいつら頭おかしいんかってなった。アボリジニとかマオリとかアパルトヘイトとか色々腐るほど問題残しといて何を誇らしげに言うてんねやろ、頭おかしくない?って思うわ。カルトよ一種の。
久しぶりに、「あー、きも」ってなったわ。
そこら辺の人らの声は届かないよね未だに。
みゆ

みゆの感想・評価

4.8
2022.09.20(216)
U-NEXT・字幕


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はい。優勝。

写真を撮ることを趣味としているが、そんなに写真家を沢山知っている訳でも、また写真史に詳しい訳でもない。だがそんな私でも知っているセバスチャン・サルガド。写真を見れば誰の作品かすぐに分かる作風のサルガド。ファンも多いよね。

いやもうね、サルガドって、一応は報道写真家って肩書きなんだけど、常々「とは言っても、ものすごく芸術性の高い写真撮ってますよね!?」という作品しか見たことなかったから、どんな風にそのこだわりを見せてくれるのかと期待していたの。シロクマを撮る時の言葉で「はい。優勝」って思ったよ。デジタルなんだからとりあえず撮っときゃ良いんじゃね?と、フィルムで撮ってる私は思うのだけど、私とサルガドの間には深い深い海淵があることを理解しました。

アフリカのことは予習してから見た方がより深く理解出来ると思う。ネタバレ嫌いな民でもちょっと調べとくと良いよ。

匍匐前進の代わりにゴロゴロと横に転がるサルガド。その手があったかー!
OnOrOff

OnOrOffの感想・評価

4.0
あーこれヴィムベンダースが監督であったか〜、なんとなく「なるほど」となった。

ルワンダの光景などはつらかった。間違ってもご飯を食べながらは観るべきではない(食欲失せる)。いつの時代も、武器を送り出しているのはどこなのか。表面だけでなく、根本を辿らないといけないと思う。

2030年のグレードリセットがきても、2045年のシンギュラリティ(だっけ?)がきても、この映画に映る大自然や少数民族の方々は、変わらぬ日々を送っているだろうか。少なくとも我々テクノロジーに侵された国の民よりは、健康に生きているのかもしれない…。人類再生は少数民族からになったりするのかもしれないな…。そんなことを思いながら観ていた。人間が操りきることの出来ないものを作り出した報いか。しかし欧米の支配者層だけはどんな世界になろうとしぶとく生き残りそうで嫌だな。
『あなたがたは、地の塩である。もし塩のききめがなくなったら、何によってその味が取りもどされようか。もはや、なんの役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々にふみつけられるだけである。』

森林は大事です。森林が無くなると文明が崩壊する(した)とジャレド・ダイアモンド先生も仰っておられます。セバスチャン・サルガド氏の故郷もその局地的な一例です。

地の果てや密林の奥まで探訪したり、政治的な活動に関わったり、戦争や変乱を目撃したりして、最後は自然再生活動です。
人間に働きかけても仕方がないので、自然に働きかけることにしたものと理解しました。
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