むっしゅたいやき

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターのむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

4.3
サルガドの見た世界。
ヴィム・ヴェンダース。

サルガドの傑作写真集『GENESIS』は、私の本棚にも鎮座している。
日陰から陽向に揺れる花を見る様な、精緻で、併し何処か悲しみの揺曳する様な彼のモノクロームの風景写真には、幾度か泪を誘われた。
本作はそんなブラジル出身の写真家、セバスチャン・サルガドの後半生を追うドキュメンタリーである。

本レビューに就いては、次に記す一言のみとする。
サルガドの辿った路を考えれば、他人がそれを語るのも烏滸がましく感じるが故である。
残酷なこの世界に精神を擦り減らし乍ら撮影を続けた彼の孤高な現在にこそ、この言葉を呈したい。


─Ad astra per aspera.
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