雨降りの月曜

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターの雨降りの月曜のレビュー・感想・評価

4.0
当たり前だが僕はマイケルジャクソンみたいに踊れないし、大谷選手みたいにプレイはできない。そして当たり前だがセバスチャンサルガドのような写真も撮れない。当たり前だが

ただ、普段踊らないし野球もしないが、写真はよく撮る。だから同じような写真を撮ってみたいと思ってしまうし、その差は何なのか見つけたいとどこか思いながら見ていた

本作で出てくる沢山の写真は一つ一つ強烈なインパクトで、ピューリッツァ賞をとっていてもおかしくないのではと思えるものも数多くあった。だから「写真+ナレーション」で大部分が構成される特殊なドキュメンタリーでも満足したんだと思うし、真似したくもなったんだろう

飢餓や紛争など、
映像や写真でこれまでも触れてきたはずなのに、本作のそれは過去一番リアルだったな。「アフリカにはご飯食べられない子もいるのよ」なんて使い古された言葉は今やジョークの一端をになうこともあるが、その現実は凄惨であった  

もしかすると
彼が生きた時代の人間と自然、地球を最も目にし
遺したのはサルガドかも

そう思わせられる作品でした