まさに“神の眼”を持つ写真家。
ある部族の男から、天の使いだと言われていたけど、本当にそうだと思った。
次々と映し出される写真は、人びとに強く訴えかける力にあふれ、息を飲むものばかり。特にブラジルの金鉱脈の写真は凄みがあった。
時間をかけて、そこになじみ、友となり写真を撮る。おいしいところだけ、パッと撮ってパッと帰るのとはまったく違う。だからこそ、惹きつけられる。
アフリカの難民、紛争を追った部分は、
私には、悲惨すぎて受け止めきれず、
思わず目を背けてしまった。
人間ひとりがここまで受け止め、
抱えきれるのだろうかと思うほどの、
重厚な写真たち。
本当に、この人、天からの使いとしか言いようがないと思った。
アフリカの旅を終えたあと、干ばつによってハゲ山になった故郷の森を、妻のレリアとともに植林によって甦らせる。その森は今、私有地ではなく国立公園になっているそう。
おいおい、どこまで人類に影響を与え続けるんだよ〜
やっぱ人間を超えた存在としか思えない。
アフリカの部分がつらすぎたので、
点数が高くつけられませんでしたが、
素晴らしかったです。