新たなる希望の感動をさらに増幅させてくれるシリーズ最高のスピンオフ作品。
やや暗めで重厚感のある映像に、様々なクリーチャー、ドロイド、惑星などが映し出され、高級感とリアリティのあるスターウォーズが存分に味わえる。デザインやビジュアルはシリーズ屈指で、特に帝国軍のデストルーパーと、帝国ドロイドをリプログラミングしたK-2SOは黒が基調のカッコ良すぎるデザインだ。
登場人物それぞれにバックボーンを想像させる演出や設定が用意され、人間ドラマとしても楽しめるだけではなく、シリーズの疑問点を解消しながらも、説得力を増すことでメイントリロジーに深みをもたらしている。今作で通底している『希望を繋ぐ』というメインテーマも映画として素晴らしく表現され、シリーズファンは涙無しには観れないだろう。
また、反乱軍を必ずしも綺麗なものとして描かないところも戦争のむごさを教える側面があって良かったと思う。
強いて言うなら、この作品に合うようなメインテーマが付けばさらにこの作品の評価も上がっていたかなと思った。
愛と情熱とセンスを感じる素晴らしいスピンオフ作品。この製作チームには是非他のスターウォーズ作品を作ってほしいものだ。
