ポルりん

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのポルりんのレビュー・感想・評価

4.6
「スター・ウォーズエピソード4」の直前を描いた作品。
本年度で一番楽しみにしていた映画。

しかし、プリクエル・トリロジーの件やギャレス監督には荷が重すぎるという不安もあった。
どちらかと言うと不安の方が多い状態で観賞。

ギャレス監督及びこの作品に関わった方々。
誠に申し訳ありませんでしたm(。≧Д≦。)m

物語、演技、演出、音楽、キャラクター造形、VFX、世界観、そして、ファンサービス精神。
あらゆる面で素晴らしかったです。

特に後半の戦闘シーンは「スター・ウォーズ」シリーズでは間違えなくNo.1。
もしくは映画史上最高の戦闘シーンかもしれない。

殺陣シーンもドニー・イェンが凄まじくいい味を出している。
というか、黒澤映画が元になっている作品なのにアジア人がキャストにいないのはどういう事なんだと「スター・ウォーズ」シリーズで感じでいたがドニー・イェンが最高の役を演じている。

また、今まではあまりにも反乱軍は正し過ぎて少々違和感があったが少々黒い部分が見えたのも良い。
戦争してるんだもんね。

てか、今作がシリーズで一番戦争している。
また、今作では他のキャラクターを食わない程度かつちゃんと見せ場を残す程度にダース・ベイダーが登場するのも良い。

物語も結末が分かっている難しい問題があるにも関わらず非常に良い出来だと思う。

「エピソード4」への繋ぎかたも自然だ。

そして、物語のラスト。
スター・ウォーズファンなら誰でも驚愕するシーンがある。
正直、私はラストで失神しそうになった。
てか、どうやったんだあれ!

あらゆる面で素晴らしい作品であるが少々気になった点もある。

私だけかもしれないが物語の冒頭が「イングロリアス・バスターズ」で観たような光景が…。
それと、新キャラクターの背景が少々不充分な気がする…。
特に帝国側のオーソン・クレニック。
彼に至っては重要な悪役にも関わらず魅力がない。

また、物語の序盤で新キャラクターが別々の場面で行動し、その度にカットが入るので少々把握しにくいように感じた。
まあ、観ている内に把握出来てくるのだが…。

少々気になった点はあるが、この作品は非常にレベルの高いのは間違い。

今年観た映画の中では「サウルの息子」が一番素晴らしい作品だと思っていたが、この作品はそれに匹敵する位の作品だと思う。
DVDやBDではなく映画館で観る事を強くオススメする。
ポルりん

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