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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのnosのレビュー・感想・評価

4.5
『ローグワン』
-はぐれ者。ならず者。

この作品の主役となる反乱同盟軍側の面々であり、SWシリーズ本編からのスピンオフ作品となる本作を意図し、これしか無いと言うタイトル。

EP3とEP4の中継点となる本作は、涙無くしては語れないカタルシスとエモーショナルに満ち溢れたスピンオフ作品となった。

基本線にあるのは、主役のジンアーソと父親のドラマであり、帝国軍と反乱軍のしがらみが絡み合う。

特筆に値したいのは、過去作品では掘り下げられて来なかった反乱同盟軍の闇の部分。
帝国支配への反乱と言う大義名分の下に汚れ仕事をして来た兵士達の気高き誇りが物語を力強く支えている。

ジェダイを出さないコンセプトが、名も残らず消えて行ったであろう反乱兵士の精神性や戦闘シーンに迫力を持たせ、オリジナルシリーズに引けを取らない独立した作品としての存在感も持つ。

EP4の副題『新たなる希望』へ昇華していくラストは本シリーズに新たな息吹を与える役割まで全うし、鑑賞後、EP4が見たくなる。


悲しくも美しい重厚なストーリーが胸を熱くさせ、鑑賞後、暫くの間、涙腺緩みっぱなしだった。
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