不慮の事故で息子を亡くした夫婦が養子を迎え入れる。その男の子はとても良い子なんだけど、見ている夢を無意識に具現化してしまうという秘密を抱えていた。夢を通して本当の息子に会いたい母親、それを勇める父親、能力に悩む男の子。新しい家族になろうと葛藤し、ぶつかり合いながら事の真相が明らかとなる。
蝶と共に夢が現実を浸食していくビジュアルが美しく、後半のダークファンタジーなデザインも秀逸。男の子が抱えている問題なども丁寧に伏線が張ってあってさすがマイク・フラナガン監督。
ラストは完全にあちら側を信じる人間だからこそ描ける結末で、賛否はあるだろうけど自分は好き。
ホラー系の物語は作者があの世を信じるか信じないかで作風がかなり変わるけど、自分はやはり信じたい側の人間なんだなと改めて教えてもらった。
