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若者はゆく -続若者たち-のmitakosamaのレビュー・感想・評価

若者はゆく -続若者たち-(1969年製作の映画)
2.0
若者たち続編。相変わらずキモチワルイ雰囲気の内容だが、前作よりかはまだ見れた気はする。

相変わらず貧しい佐藤家5兄弟。オリエの職場の工場でノイローゼ社員と彼女を庇った同僚が解雇される。彼女らを面倒見る佐藤家。
次男の次郎は結婚失敗。長女オリエは新しい恋人が出来るが、前の被爆者の男の未練に勝てずヨリを戻す。

そして今回のクライマックスは理論派・3男の三郎の挫折だ。学生運動に参加するも強硬派について行けず挫折。
さらに就職でも拗らせ思想が祟って浪人。もうすっかり自信喪失だ。

疲れ果てて離島で教師になるという3男を、次男はじめ兄弟が叱咤激励して勉学に勤めさせるという感動のラストだ。いや、感動か?コレ?

別に離島で教師になったって良いじゃん。でも「お前はダメじゃない」といって更なる努力を強いる。
人がダメになる事を良しとしない。窮屈だよなー。
ノイローゼ社員を何故救わない?という問題提起にをしながら、この映画の若者に強いる情熱がノイローゼを生む構造そのものだ。

昭和脳だよなーーーーーー。5兄弟(特に長男・次男)は常にブチ切れてる。
このシリーズは本当に受け付けないわ。というか現代人でこの感覚に共感出来る人は居るのか?
昔の作品だから倫理観が古くなったのも当たり前。当時の文化を認識はするが、共感はできないよ、そりゃ。
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