木蘭

シンドバッド虎の目大冒険の木蘭のレビュー・感想・評価

シンドバッド虎の目大冒険(1977年製作の映画)
3.4
 2月15日はジェーン・シーモアの誕生日!という事で鑑賞。

 ハリーハウゼンが特撮を手がけた「シンドバッド」三部作の3本目・・・とはいえ、各作品に関連性は無いし、なんなら出演者も共通ではない。

 過去2作がアラビアンナイトに古代オリエンタルの神話を足して二で割った様なファンタジー冒険活劇調だったのに対して、今作は神話的要素は少な目。
 出てくるモンスターは巨大生物だし、魔女が呼び出す魔物の風貌は宇宙人風、ミノタウロスも機械仕掛けのロボットだし、南極のヒューペルボリアは滅亡した古代文明都市、一角巨人も「アレは我々の先祖だ!」と賢者が叫ぶ様に進化論が取り入れられている・・・等、全体的にSF要素が強く、魔術のおどろおどろしさは希薄。

 出演者を初めとして過去に無いほど一見派手な作りだが、台本は粗いし、賢くない賢者にうかつな魔女、貴族には見えない姫・・・等、なんか子供向けのプログラムという感じ。

 それでもハリーハウゼンの人形アニメーションは素晴らしいし、姫役のジェーン・シーモア(お姫様には見えないんだよなぁ)と賢者の娘役のタリン・パワー(よっぽど貴族っぽい。実際にお嬢様だし)もキュートでセクシー。
 子供も付き添いのお父さんも大満足では?
木蘭

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