【葛藤】
青年ムラドは演劇の練習、仲間たちとの遊びで希望をつないで暮らしていた。ある日文学のワークショップに参加するためにパリへ行くのだが…
はっきりとした脚本じゃないので分かりにくい。
が、おそらくムラドの葛藤とみた。
というのも彼が住む地元は特に生きる希望もなく、盛り上がるのはサッカーの話くらい。最近「談笑」という言葉を覚えたからなんとなく使ってみると言った友人等々…「学」や「芸術」からはかけ離れた人ばっかり。
そんな中、自分はこいつらとはちがうと日常から離れて意識高いワークショップに参加しようとパリへ来てみたが、その教室を覗いてみると自分とはちがう世界の人間ばかりで尻込みしてしまう。
かと言って自分で脚本を書いてみようといつも紙とペンを持ち歩くものの、特に思い浮かぶものもなく…
結局サッカー中継のあるバーに戻ると仲間がいる。
なにがあってるからどうかはやってみないと分からない部分もある。
色々彼は挑戦してみるべきなんじゃないかな。
この「パリまでの道」という題名は多分、この日の話と彼がこれから将来パリを目指す一歩としての「パリまでの道」なんだろうな。
2020.4.4