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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のmitzのレビュー・感想・評価

4.5
仕事まで休みにしたのに「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」公開延期。腹癒せに片っ端からヱヴァンゲリヲン(及びエヴァンゲリオン)再鑑賞。
TV版から内容が改編され、完全な新シリーズとなる「破」。仮設5号機に搭乗する真希波・マリ・イラストリアスから始まるオープニングからアドレナリンが止まりません。
そして月に佇むmark.06の存在や新たなダミープラグの稼働、またネブカドネザルの鍵など伏線という伏線が張り続けられていきます。これまでの「エヴァンゲリオン vs 使徒」から対立軸は複雑化し、極めつけはヱヴァンゲリヲン(3号機)が使徒に変貌し、最後に登場する第10使徒が自らを補完するためにヱヴァンゲリヲンを捕食するなど理解困難なパラドックスに意識が遠のきます。
ラストシーンとなるサードインパクトを阻止するためカシウスの槍を放った渚カヲルの登場まであっという間の傑作です。
シンジ・レイ・アスカが共闘する第8使徒との戦いや、劇中の校外学習で団欒する子供たちなど、全作品の中でも比較的穏やかな作風です。ここから一気に鬱要素だらけの「Q」へと物語は向かいます。
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