このレビューはネタバレを含みます
冒頭から、アニメのレベルが段違いに上がったのがわかって興奮した、戦闘シーンがカッコいいのでアガる、最後が宇多田ヒカルなのは反則だと思う
モヤモヤすることが無限にあったので以下箇条書き
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・子供たちがエヴァに乗るための葛藤、大人たちによる、葛藤を乗り越えるための働きかけが描かれる
・しかし両方ともほぼ意味不明なので、心理描写については、これが考え抜かれた演出とは信じられないレベル
・エヴァの移動速度や火器の威力からしてありえない移動や避難、防護システム等かなり気になる、そういうのをスムーズに見せるのがいわゆる演出の仕事じゃないのか
・世界の命運が個人的な問題に収斂してく感じがふつうにキモいのでびっくりする、綾波を救おうと手を伸ばすシーンとかマジで?と思う、なげーし
・翼をくださいとか流すの、ふつうに悪い意味で悪趣味だと思う、単純に再生時間なげーし
・エヴァが覚醒してるところのナレーションの説明口調で笑いそうになる
・そもそも、男の名前が碇⚓️で女の名前が波🌊なのがキモい
・唐突なエロシーンのいらなさがすごい
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上に書いた違和感をまとめて気づいたこととして、自分はエヴァンゲリオンという作品を、「それ自体でよくできたアニメ作品」として、つまりジブリやピクサーや、『この世界の片隅に』や、『パプリカ』でもいいけども、とにかくそういうものとして観ていたのだが、誰もそういう風に観ていないのだと気づいた。
アニメの、あるいは庵野秀明お約束の文法があって、それを踏襲したりずらしたりという情報の抜き差しでみんな観ている(それこそ、説得性のないまま複数の女の子たちに好かれたり、乳が揺れたりするの普通に意味不明だけど、意味不明じゃんと言っても意味なくて、「だってそういうものだから」という話でしかないんじゃないか)
要はみんなもう「エヴァ」という一大プロジェクトを伝統芸能として認識していて、伝統芸能の巨匠としてこの演出を有り難がっているのよね(そうだよね?)
ふつうによくわかんなかったです