よーだ育休中

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のよーだ育休中のレビュー・感想・評価

4.0
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ー AYフィールド、全開。


特務機関NERVのベタニアベースで研究されていた第三使徒が突如暴走。ユーロ支部所属のパイロットである《第四の少女》真希波・マリ・イラストリアスが搭乗したエヴァンゲリオン仮設五号機が出撃し、使徒を撃破することに成功した。しかし使徒の形象崩壊と同時にエントリープラグが緊急射出され、エヴァ仮設五号機が自爆する。


◆エヴァンゲリオン仮設五号機、起動!

前作『序』に続く新劇場版二作品目。セカンドチルドレン惣流・アスカ・ラングレー(新劇場版では《第二の少女》式波・アスカ・ラングレー)の登場から第十四使徒ゼルエル(新劇場版では第十使徒)との戦いに相当する部分がリビルドされていましたが、前作と比べて旧シリーズから改定された点が多い新劇場版二作目でした。

ですが、相変わらず『作品の細かいカットの隅から、(厨二病全開の)会話の端から、各自ご自由に諸々お察し下さい』と言わんばかりの(まったく説明になっていない)やりとりが繰り広げられているだけなので、ほとんどわかりません。


『 人類補完の扉を開くネブカドネザルの鍵』

《胎児化したアダム》ではなく《予備として保管されていたロストナンバー》が手渡されていましたが、言いたいことは「ゼーレのシナリオとは別にゲンドウのシナリオがある」という旧作と同じ事でいいんですよね?


『MARC.06の建造方式が他とは違う』

旧シリーズでは初号機のみリリス由来、その他がアダム由来であったと記憶しています。前作から謎のまま放置されている《月面の巨人》に拘束具を取り付けているようですが、『アダムのコピーからエヴァを建造する』のではなく『アダムスそのものをエヴァ化する』ということなの?前作では白かった巨人が、今作では黒かったのも気になる。巨人の周りの機械はタンニングマシンだったのかな?リリスと違ってロンギヌスが刺さってないのにぐったりしているのもちょっとよくわからなかった。背中or下半身に刺さってる説ある?


そもそも今回は『第一使徒アダム』が『四体のアダムス』に置き変わっているようでしたし、『四本の槍』が存在していたようなので《セカンドインパクト》の成り立ちそのものが従来の作品とは異なっているかもしれません。後々の作品で説明は・・・どうせされないんでしょうね?

ただ、これで旧作品よりも荒廃した世界になっている事について一応の説明はこじつけられそうです。······▸四体のアダムスが居た ▶︎旧作品よりもセカンドインパクトの影響範囲が広かった ▶︎地球のコア化(海や大地が赤く染まって生命が死滅している状態)が広範囲に及んでいる。


冒頭から登場した新キャラの真希波・マリ・イラストリアス。眼鏡女子好き大歓喜のメガネ属性キャラが満を持して登場しました(しかもCVが真綾さま)。庵野秀明さん本当にありがとうございました。正体不明のミステリアスな少女ですが、明るいノリがとても良いと思います(しかもCVが真あry)。彼女の正体については貞本エヴァ(漫画版)では描写がされていましたが、新劇場版でも後続作品にてルーツが明かされる日が来るのでしょうか?来ないでしょうね?せめて今後の活躍(見せ場)には超期待します(CVがry)。


◆ほんっと、つくづくウルトラ馬鹿ね!

陰鬱でドロドロした雰囲気の旧作と比べて、今作では少年少女たちの淡い恋心についてもフォーカスされており、キラキラとした青春も描かれていました。

︎︎︎︎☑︎ シンジくんのウジウジ度が低め
︎︎︎︎☑︎ レイが人の心を理解しようとしている
︎︎︎︎☑︎ アスカのATフィールドが弱め

何このラブ・トライアングル。同人作品か何かですか?お弁当(バカシンジの気持ち)を独占したくて嫉妬したり、指先の絆創膏の数を勝手に競って「ぐぬぬ」となっちゃうアスカが本当にかわいい。お弁当を貰って頬をピンク色に染めちゃうレイも本当にかわいい。

人付き合いが苦手だった三人が非常に良好な関係を築いて『ごく普通の』学生のように青春を謳歌しているシーンは心がぽかぽかします。『本来、この世界は広くて色んな生命に満ち満ちている』『この世界はあなたの知らない面白いことで満ち満ちている』加持さんとミサトさんのシンクロしていた台詞が染みるなぁ。


『碇くんにもポカポカしてほしい』

『それって、好きってことじゃん!』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう。』

『そっか、私、笑えるんだ』


はい、死亡フラグですね。庵野秀明が手掛けた今作が「ただキラキラした青春」だけで終わらせるわけがねーんですわ(TV版の最終回然り)。新劇場版でポンっと出してきた《バチカン条約:一国のエヴァ保有数を三体に制限する国際条約》。三号機の起動実験をトウジからアスカに振り替えるための舞台装置までご丁寧に用意して。

前作ではYou are (not) aloneが表示されてから『トウジやケンスケと仲良く』なったり、『ミサトさんと本音で』ぶつかったり、『綾波レイと急接近』したり、シンジくんの心が開かれていくように展開していましたが、今作ではYou can (not) advanceが表示されてからとことん鬱展開。マリと出会ってオーディオプレイヤーが25と26のループを抜け出したと思ったのに。見てるこっちがプラグ深度マイナス域に到達するわ。人に戻れなくなる〜。


◆ ーあなた自身の願いのために!

『偽りの神ではなく本物の神を作ろうとする』ゼーレと、『初号機の覚醒を急ぐ』ゲンドウ。両者とも腹に据えていた計画を実行に移そうとする中『最強の拒絶タイプ』と評される第十使徒ゼルエルが第三新東京市へと襲来する。

前作『序』でもラストバトル(ラミエル戦)は大いに盛り上がりましたが、今作も然り。旧作において圧倒的な強さを誇り、零号機および弐号機では全く歯が立たなかったゼルエル。初号機の暴走によって捕食・殲滅に成功した使徒でしたが、今作においてもその大まかなプロットは踏襲しつつも、数段階パワーアップして描かれていました。

完全に沈黙したアスカに変わって弐号機に搭乗したマリと、裏コード《ザ・ビースト》の発動。ゼルエルさんが弐号機を圧倒する展開そのものは変わりませんが、大いに見応えのある戦闘シーンに昇華していました。

碇くんの為に特攻を仕掛けるレイ(零号機)を全く寄せ付けない点も変わりませんでしたが、今作では《使徒がエヴァを捕食する》旧作と逆パターンの展開になっていました。

ここで綾波を助けるためにシンジくんが覚醒してから更にギアアップ。『綾波を返せ!』『綾波!来い!』こんなに強い口調のシンジくんは初めて見た気がします。あまりにも熱くなりすぎて初号機が《暴走》どころか《覚醒》してしまい《ガフの扉》が開かれる。挿入歌『翼をください』にあわせて初号機に熾天使の羽(六枚の羽)が生えていき、サードインパクトが始まりかけたところでゼーレの使いっ走り(カヲルくん)が釘(槍)を刺しに現れる。


『今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ』


これまたカヲルくんが含みを持たせて終劇。
演出構成、前作とほとんど同じじゃない?


EDは宇多田ヒカルの『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』という前作の主題歌のアレンジ版。『シン』のEDが何か知らないですが、よもやこのEDも作品とリンクしてる?(適当)

序 ······▸ Beautiful World
破 ······▸ Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-
Q ······▸ 桜流し


𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 𓈄

あちゃんとアニメを観よう企画

前作『序』に比べて新キャラ、新ワード、新演出、新展開が多く見受けられるようになった今作『破』だったけど、物語の大筋自体は『序』と同じく旧作をなぞるように進んで行ったのでそんなに苦慮しないで済んだかな!
いよいよ次回は学生時代に挫折した『Q』。今回は無事にエントリープラグから還って来られるといいな!

さぁて!次回もサービスサービスぅ♪