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ホワイト・マテリアル
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『ホワイト・マテリアル』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 一番最初に想起したのはフランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』で、観ている間ずっとあの傑作の印象が消えなかった。マリア・ヴィアル(イザベル・ユペール)は白人のフランス人農家で、元夫のアンドレ(クリストファー・ランバート)と病弱な父親のアンリ(ミシェル・スボール)とともに、コーヒー 農園を経営している。まずクレール・ドニはマリアとアンドレの関係性を元夫婦だと規定せず、家族関係を含めて大変判り難いのだが、2人は恐らく元夫婦で間違いないだろう。マリアとアンドレには、怠け者で精神的に不安定な息子マヌエル(ニコラ・デュヴォーシェル)がいるのだが、彼が典型的なダメ息子で、母親の過保護により何とか生きている。このことは後半、彼女の労働者たちへの感情との対比を占う意味でも非常に重要だ。アンドレはアフリカ人と再婚していて、ハーフの息子ホセがいる。大寺氏は舞台はカメルーン周辺のコートジボワールではないかと推測していたが当時コートジボワールでは内戦が勃発し、その多くが少年兵である反乱軍兵士がその地域に進軍していたという。フランス軍は撤退することになり、マリアに退去を最後の懇願するが、彼女は家族の家を守りたいという願いを曲げず、警告を無視するオープニングが狂気そのもので、彼女自身は既に混乱の只中に居ることがわかる。

 一方、反乱軍の DJ はラジオで反乱軍に植民地主義の象徴への攻撃を促し、兵士を勇気づける。ここで流れるレゲエのリズムがとにかくカッコ良い。クレール・ドニの映画はとにかくサウンドの決まり方がべらぼうにセンスが良いのだ。マリアの従業員たちはコーヒーの収穫よりも、今後の紛争を恐れて敵前逃亡してしまったのだが、彼女のこの地に留まるという意志は固い。5日後の収穫の日を逃したくないと彼女はゼロからの雇用に励むのだが、札束で頬っぺたを叩けばどんな危険でも厭わないという地元民は後を絶たない。ある種、今のスターバックスや他のコーヒー・チェーンの隆盛を見れば、21世紀にも国際的な搾取的な雇用構造は深刻で、我々が普段飲んでいるコーヒー豆の背景にはこのような残酷な物語が横たわるのだ。肌の色の違いから永遠に部外者と呼ばれ続けなければならない苦しみこそがクレール・ドニの重要な主題で、それでも彼女は戦場の狂気へと駆り立てられるのだが、彼女の病巣を1人抱えきれぬまま受け入れた息子のマヌエルの『フルメタル・ジャケット』ばりの終盤の半狂乱が凄まじい。渦中に置かれるのはマリアともう1人、ボクサーだった名無し(イザック・ド・バンコレ)なのだが、彼こそはドニの処女作『ショコラ』で使用人の黒人青年プロテを演じた男なのだ(師匠ジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』の主人公!!)。内戦がもたらした悲劇が強者と弱者、雇用主と労働者、支配者と奴隷の関係性すらも破壊して行くクライマックスの狂気は今観ても凄まじい。紛れもない戦争映画である。
菩薩

菩薩の感想・評価

-
帝国主義のタガが外れた先の混沌とその中で醸成されていく狂気。只中に於いても珈琲豆の出荷さえ上手くいけば全てが丸く収まるとでも思っていそうなユペ様(搾取側・被搾取側の両面性を持つ)はひたすら執念的にその遂行の為の孤独な戦いを続けるが、成し遂げられたところで彼らがそれを口にする事は無い。既に人間に対する信頼は悉く失われ、銃・金・燃料などの物質こそがものを言い力を持ち正義と成り果てた世界、誰もがそっぽを向きながら自身の孤独な戦いを繰り広げ革命と反乱が同時多発的に発生していく中で、ユペ様自身も最終的には反乱者と成り果て革命を達成する。撮影地はカメルーンでありながら想定としてはコートジボワールとの事、珈琲の精製過程をここまでちゃんと映す映画は初めて観たかもしれないが、うざい事言うとコートジボワールの珈琲豆の主な生産品種はロブスタ種なのでアラビカ種100%のTシャツを着てるのは若干詐欺。薬局で奪った薬をチャンポンしてトー横キッズばりにダウナーしてるとこがめちゃくちゃ良かった、現実逃避こそが唯一の平和。移動・帰属・断片化、との事、まさにの映画だった。
Uえい

Uえいの感想・評価

3.5
これは見やすくて好き。コーヒー好きには堪らないシーンが多い。

大寺さんの解説を聞くまで全然わからなかったが、コートジボワールの内戦が背景にあったらしい。(撮影はカメルーンで行われた。)

舞台はアフリカのある国で、コーヒー農園を経営するマリア(イザベルユペール演じる)が主人公。統治していたフランスがいなくなり、国内情勢は悪化していた。その影響で、マリアの農園の働き手も避難する為に去ってしまった。

マリアは農園に執着し、避難せずにコーヒーの収穫を続けていた。そんな中、反乱軍のリーダーであるボクサーを匿うことになる。同時に、ボクサーの噂を聞きつけて、農園に国軍が忍び寄る。。

武装している人だけでも色々なチームがあり、なかなか勢力図がイメージできなかった。そのおかげなのか、カオスな状態が段々と侵食していく様子が味わえた。

マリアは白人でフランス生まれだけど、この農園と心中するつもりになっていて、息子はアフリカ生まれだけど白人のため馴染めずにいる。

戦争の詳細はわからないが、こういった帰属意識の問題が少なからず動機に絡んでいるんじゃないかなと感じた。

収穫後のコーヒーチェリーが、水洗、脱穀、乾燥、脱殻されるまでの過程をさらっと描いていて、コーヒー好きには刺さるはず!

『ホワイト・マテリアル』に似ている作品

バハールの涙

上映日:

2019年01月19日

製作国:

上映時間:

111分
3.7

あらすじ

女弁護士のバハールは愛する夫と息子と幸せに暮らしていた。ある日クルド人自治区の故郷の町でISの襲撃を受け、男性は皆殺されてしまう。バハールは人質にとられた息子を取り戻すため、クルド人女性武…

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