主人公のネイサン・エリス(エイサ・バターフィールド)は、生まれつき“自閉症スペクトラム”と診断されていて、決まったルールで行動することを好んだり、特定の物にしか興味を持てなかったり、他の人より光や音が過敏であったり…、健常者とは違う特性を持っていた。
なかでもネイサンは人付き合いが苦手だったが、父親には心を許していたものの、父親はネイサンが9歳の時に交通事故で亡くなってしまう。
母親のジュリー(サリー・ホーキンス)はネイサンとコミュニケーションを取ろうとするものの、なかなか上手くいかず拒絶されてばかり。
ネイサンは数学だけには興味があったため、ジュリーはネイサンを転校させ、特進クラスに入れさせた。
そこでネイサンはマーティンという数学教師に出会い、国際数学オリンピックの出場を目指すことになる。
監督はモーガン・マシューズ。
自閉症の生きずらさや苦悩、ネイサンの周囲の人々の葛藤を描いたドラマ映画。
途中から意外な展開になっていったけど、それが逆に良かったです。
自閉症のネイサンと健常者のジュリーでは、見えてる世界自体が違う。
だから互いに相手の立場に立って考えて接することはとても難しい。だからなかなか上手くいかない。
けれど周囲の人々とのふれあいの中で、ネイサンは“自分にとって一番大切なもの”を見つけていく。
そこで気づけた“何か”はネイサンにとって一生の宝物になるのではないでしょうか。
さっきも書きましたが…、途中から意外な展開になりましたが、それがこの映画を良い作品にしてくれました。