MayumiI

僕と世界の方程式のMayumiIのレビュー・感想・評価

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)
4.3
自閉症の少年ネイサンは、幼い頃に理解者であった父を事故で亡くしてしまう。数学に関しては飛びぬけた才能を持っていた彼は国際数学オリンピックに出たことのある数学教師ハンフリーズに出会い、国際数学オリンピックのイギリス代表チームの一員に選ばれるまでになるのだが…。

自閉症(ASD)の人には、どんな風に世界が見えているのだろうと、いつも考えてしまう。彼の内面が丁寧に描かれていてよかった。
数学を通して世界を知る。まさに「かわいい子には旅をさせよ」だな。
数学という秩序が大好きだった彼だけど、父の死や恋愛という「割り切れないもの」と向かい合い、成長する。

コミュニケーションが苦手でも、そこから逃げてはいけないんだなと自戒を込めて思ったし、「数学」というファクターを通して繋がれる彼を羨ましく思った。
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