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皇帝のためにのtheocatsのレビュー・感想・評価

皇帝のために(2014年製作の映画)
3.5
韓国暴力団血まみれ抗争&ポルノ劇と知らず

あらすじをちょこっと読んだだけではここまでの内容とは全く思わなかった。
R15を舐めていたよ・・・


肩故障で一流としての選手生命を絶たれ、野球賭博に加担してしまったプロ投手。
逮捕され球界から永久追放、やさぐれているところを暴力団ボス(フロント企業社長)に見込まれ配下の構成員に。
ケンカ強さと冷酷怜悧さで瞬く間にのし上がり、裏社会のトップさえ手中にしかかるが・・・・



まず驚いたのが暴力団抗争に拳銃が使われないという点。それが韓国での実情なのか監督の美学なのかは分からないが非常にユニークと感ず。
武器も日本的ドス(小刀)ではなく刺身包丁! 及び金属バットかこん棒というのもそれがリアルな韓国流とするならかなりの驚き。
※もしかしたら映画内でも拳銃使用の公的規制があるのかも。

正直暴力団物は嫌いなのでコメディ以外はなるべく避けているが、気づかず見始めてしまったとはいえ結構引き込まれてしまったのが正直な感想。
なぜかと言ったら、認めたくはないが主役とボスがかっこいいんだよね。マスクはもちろん体格もいいし、姿勢や所作がビシッと決まっている。

ポルノシーンはもはやそれほど好まないが、好きな人はちょっと楽しめるかもしれない。

やはり「暴力団ダンディズム」は拳銃ではなく刃物に限るということなのか・・・
※そんなものは理性では認めたくないが、自身の心情の片隅には巣食っているんだねきっと


総評は3.5となるが、暴力団ものなので繰り上げせず三ツ星

002008
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