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センチュリアンのchiyoのレビュー・感想・評価

センチュリアン(1972年製作の映画)
3.5
2021/10/10
ロサンゼルスで最も犯罪の多い地区に配属された、新米警察官のロイ。ベテランの相棒キルビンスキーと、痴話喧嘩から強盗まで、様々な事件に対応する。まさに「警察24時」的な感じで、警察官という仕事がいかに大変かが分かる。そして、銃社会なだけあってパトロール中に撃たれることも。と同時に、仕事に懸けてきた男の定年後の身の振り方、仕事と家庭のバランスの取り方等、考えさせられることも多い。特に前者は、彼が選んだ結末があまりにも悲しすぎる。また、警察官という仕事が原因で離婚し、様々な要因からアルコールに依存するロイも見ていられない。ラストは、そんな彼がやっと見つけた幸せを奪うもので、全く以て情け容赦ない。コメディ要素がほとんどない、至極真っ当で骨太な警察ドラマ。
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