☆mixi過去レビュー転載計画（刑事・警察洋画編）
〈story〉
ロースクールに通うロイ・フェーラーは、学生でありながら妻子を抱えており、生活費を稼ぐために警察官となった。勤務初日から、いきなり夜の黒人地区をパトロール。組むのは勤続23年のベテラン、アンディ・キルビンスキーだ。このアンディ先輩、売春婦を問答無用でしょっぴいたかと思ったらパトカー内で彼女たちに酒を振る舞い酔わせて外仕事をさせないよう仕向けたり、大家の通報で不法入国したメキシコ人たちのアパートに急行するも、家賃をぼられて苦しむ移民たちに同情して大家をボコってしまったりと無茶苦茶だ。しかし、法や規則に縛られず独自のルールで正義を守りぬくアンディの姿に感銘を受けたロイは、彼の哲学を継承し優秀なパトロール警官へと成長していく…
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ローマ帝国時代、人々に忌み嫌われ報われないながらも治安を守り抜いた百人隊に自らをなぞらえる警察官たち。彼らのほろ苦く切ない日常を描いた作品です。セミドキュメンタリータッチな演出はお手の物って感じのリチャード・フライシャーが監督。アンディ・キルビンスキーはジョージ・C.スコットです。彼も良いけど、実際の主役はロイ役のステイシー・キーチ。新米からベテランへの変遷をうまく演じ分けていて素晴らしかったなぁ。
警官が直面するマイノリティ差別・幼児虐待という今でも残る問題を描くだけではなく、人生にとって「仕事とは何か」という命題にまで踏み込んだ結構深いポリスムービーですね。デュバル御大&ペン兄貴の「カラーズ」の原型と呼ぶべき秀作。超オススメの一本！
