じーつー

インデペンデンス・デイ:リサージェンスのじーつーのレビュー・感想・評価

2.4
大まかな構図は前作と変わらず。
お金はかかってる分壮大な街の破壊シーンやアクションが楽しめたし、重力から解放された新しい文明も興奮した。
ただチャイナマネーに頼りきりの今のハリウッドの構図が浮き彫りになり過ぎてて観ててシラけた。

相変わらずのジェフゴールドブラムの安定感は良かった。

ただ大きさ以外において、前作を超える絶望を与えてくれることはなく、抜け出すことが不可能だと思える絶望があってこそ、僅かに芽生える光に希望を見出せる。それを成立させるだけの絶望感が圧倒的に欠けていた。

特にエイリアン達に隙があり過ぎだと思う。
どういった内容のSOSが彼らに届いていたのかは分かり得ないが、一度敗北を喫した相手に全く同じ手立てで攻めてくるものだろうか。人間を警戒した上で、今度は一切太刀打ちできない策を講じてくるものではないだろうか。
とにかくエイリアンが今回は全然怖くなくて残念だった。

人間は 人類は 生物は、争う道しか歩めないのかと相互理解を深める道を端から捨て去ってしまった世界に希望はあるのかと

やられたらやり返して、やり返されたからまたやって、その果てにあるものは、本当に希望なのだろうか。

深い絶望を 人類の可能性を見せつけて欲しかった。