点心

ヒメアノ〜ルの点心のネタバレレビュー・内容・結末

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

 めちゃめちゃ怖いって言われてたので身構えてみたら、森田に関してはめちゃ丁寧に描かれていて(そこが怖いのか?)、しかもムロツヨシも怖いし、最初コメディみたいな雰囲気すらあるし、最後ちょっとイイハナシみたいにまとめようとするし、びっくり系のホラーじゃないぶん怖かった。

 タイトルが出てくるところが「やっと前置き終わってやっと本番始められるわ〜!!」って監督が立ち上がってアップ終了試合開始みたいな感じで怖かった。

 キャストが名字(大文字)名前(頭だけ大文字、ほか小文字)で紹介されてたなか、ムロツヨシだけMUROTSUYOSHIでなんでかなあと思ったら、姓名の区別がないらしい。

 ムロツヨシの先輩が、少年マンガの主人公みたいなセリフで怖い(想いを伝え続ければいつか伝わるとか)ことを言うし、家にチェーンソーがあるし、すぐ親友とか絶交とか言うし怖かった。(このすぐ親友とか絶好とか言うキャラ、見覚えあると思ったらドロドロの昼ドラによく出てくるやつ)

 岡田もイジメに加担してる演技がうますぎてしんどかった。

 森田はあんな刹那的に犯行をくりかえして捕まらないの(いじめ加害者行方不明になったのにバレなかったの?)計画性がないから読めないのか、なんでなのかわからないけど、イジメがなければ違った人生になっていたんだなという感じで描かれていた。ヘッドホンをしても何をしてもいじめた人の声がずっとしているから、その声が聞こえる限り暗闇から抜け出せない感じだったので、最後に幸せな記憶が聞こえたのは彼にとってハッピーエンドだったのでは。と思わされた。

 カッター持ってカツアゲしようとしたのは失敗してるんだよねたぶん。

 (漫画ではサイコキラーなのか!)映画の森田はイジメ加害者殺害後に抜いてたけど、それ以降そういう描写なかった。

 森田が淡々と「殺してからやってもいいんだぞ」って言うのが怖かったので、やっぱり演技をみる映画なのかも。
点心

点心