鎌谷ミキ

ヒメアノ〜ルの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
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【お母さん、麦茶2つ持ってきて(例文みたいなもんやな)】

[あらすじ]ネットアレンジ
ビル清掃会社で契約社員として働く岡田進(濱田岳)お人よしの岡田には夢も希望もなく、退屈で孤独な毎日を送っていた。そんなある日、恋する同僚・安藤勇次(ムロツヨシ)から阿部ユカ(佐津川愛美)への取り次ぎを頼まれた岡田は、ユカが働いている職場へと向かう。しかし、岡田はそこで高校時代に過酷ないじめを受けていた同級生・森田正一(森田剛)と再会する。

[レビュー]
5Xさんのレビュー読んで、そろそろ観てもいい時期かなとトライ(それでも早送りした🥲)こんなに壮絶な"いじめ"の話だったとは…これはしんどい😭もう、いじめてる人これ見て学んでよ!!逆効果になるんなら、最初からいじめるな🤬ってなる。

みなさん口を揃えていっていた、中盤以降に出てくるジャンルを分ける意味あいもあるタイトルですが、それがカタカナじゃなく『HIMEANOLE』なの、カッコよくないですか?(ちっちゃく右下にこれからR15+になりますよというのもわかりやすい)

でも、全体評価できないというか…前半後半で分けますね。

ローマ字タイトル前…75点ぐらいの、いつもの吉田恵輔"節"炸裂といいますか。
どこかくすぶってる人たちの日常。ありふれた日々。何かないかと探す。恋愛ぐらいしか興味がない。身近な人でいい、トキメキたい。だけど、なかなか上手くいかない。そうだ、後輩を利用して近づこう。やっと飲み会で一緒になれたと思ったら、なんかイヤな友達連れて来て不快…オレはそんなの気にしない。だって、ユカちゃんが一途に好きだから。"絶対"なんてこの世界にないんだよ。
…岡田くんの話だと思ったら、安藤の話じゃないか😭ツラい、これはツラい。さらに追い打ちをかけようとする無神経な岡田くん…そりゃ坊主にでもなって煩悩に打ち勝たないとしんどいわ。ムロツヨシさん、絶妙すぎます👍岡田、安藤さんに謝れ!!腰振ってこの野郎…(暴言失礼)

ローマ字タイトル後…30点ぐらいかな。あのエンドなかったら、0点に近いよ💦
散々語られてる森田剛さんの演技ですけど『前科者』が評価されるのも頷けるわ、輝かしきジャニーズですよね?(あ、レビュータイミングミスった💦ゴシップは置いといて)
後半は私がキライといっていた「殺人鬼が主役」の話なんですけれど、最後まで観ると嫌いになれない…むしろ、可哀想とも思う。これは完全に同情かもしれないけれど(ということで、スラッシャー描写には一切触れません)
森田には復讐が正当化される"理由"があった。勿論、殺人はよくない。絶対にダメ。他に方法がなかったのかな、他の人生のルートがなかったのかな、と思うのです。
"共犯者"がいたことがまた、正当化させやすくなる理由だよね。哀しいかな…"無惨"だったけど。
そして、岡田くんとの距離感よね、もっと近かったらよかったのにな…そしたら、物語が変わってるかもしれないね。

犬が伏線になってたり、絶妙におどろおどろしい雰囲気から思わぬラストにほっこり?にっこりします。吉田監督オリジナルだろうなぁ、森田の"結末"が全く違うみたいだからね。

確かにこれはもう一度観たいとはならないな…これまた、調子悪くて休んだ日に観る映画かと聞かれたら「ノー」だろうな…アハハ(乾いた笑い)でもでも、こんな哀しくなる「お母さん〜」もないだろうな、泣きはしなかったけど😢

よっしゃ!吉田監督作品、これにてコンプです✨吉田監督、エロとグロ(なんとなくバイオレンスだと思ったけど、違う?)の見事な融合させすぎです。登場人物でイヤ〜な気分を味わった方、吉田監督の思うツボです。十八番。

精神的(ある意味肉体的にも)消耗した…
鎌谷ミキ

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