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ヒメアノ〜ルののふのふのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.0
〝君生きる希望を失った人がどうなるか知ってるよね〟

平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる....。



久しぶりに再鑑賞!
2016年。この年はこの作品含め「ディストラクションベイビーズ」「クリーピー」「モヒカン故郷に帰る」「アイアムアヒーロー」「この世界の片隅に」「シンゴジラ」と邦画が豊作だったイメージです!
この作品はその中でもすごく楽しめた一作でした!



とにかくみんなキャラが濃い...笑
謎すぎて恐怖すら感じるムロツヨシさん。
そんなムロツヨシの異常行動に困惑してる濱田岳さん...あんたも変なキャラだから!笑

そんな2人を翻弄する、
あざとすぎる佐津川愛美さん。
個人的に飲みの席でビールジョッキを両手で持つやつは信じられない|ω・`)


そんな濃い3人に、さらに濃いαなる人物を交えた飲み会の混沌とした感じは笑いました!笑



そして、何より1番印象に残るのはやはり森田剛さんでしょう!
とてもジャニーズとは思えない怪演!
(役名が森田!しかも相手の役名が岡田という...笑)

怖いんですけど、どこか小物的な存在感はものすごく気持ち悪かった|ω・`)
包丁で何回も刺すシーンとかすごい怖かったです...



そんな森田くんがヌッと現れてからのタイトルシーンの不気味さは異常です!
本作でも個人的に1番印象に残ってるシーンです




以上「ヒメアノ〜ル」!
狂気に走ってしまった哀しい男の物語。
〝みんな不安や不満を持って生きている。
満足してるやつなんかいない〟
笑えるところも多々ありながら最後は重い余韻を残す映画です。
オススメです!
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